暗号を使ったフィッシング詐欺は昨年比3倍、全フィッシング攻撃の6.6%に

2022年7月12日 2022年7月12日

心理カウンセラー

1 主なポイント
2 イントロ
3 2021年のフィッシング攻撃
4 他業界と比較した動き
5 業界の規模
6 結論

主なポイント

2022年、暗号技術によるフィッシング攻撃の割合は3倍以上の6.6%に増加。
時価総額で比較した場合、暗号が関与するフィッシング攻撃の割合は他の業界よりも少ない
決済業界は、2021年と比較してフィッシング詐欺が6.1%増加した
規制当局は、まだ発展途上の業界に対する法整備を目指し、このような調査を行うことになりますが、SaaS、ソーシャルメディア、決済業界はいずれも、比例してフィッシングの記録が高くなっています。

イントロ

誰もがフィッシング詐欺に引っかかった人を知っている。このような詐欺はますます広まっているようですが、業界間の内訳はどうなっているのか、どのセクターがより多くの被害を受けているのか、興味がありました。また、暗号通貨はしばしば犯罪や詐欺の遊び場として烙印を押されることがありますが、この先入観を裏付ける数字が実際にあるのでしょうか。

2021年のフィッシング攻撃

2021年、暗号通貨は、下のグラフが示すように、フィッシング攻撃のわずか2%にしか関与していません。支配的な業界は、金融サービス、ソーシャルメディア、SaaS/ウェブメールで、これらを合わせると68%以上の攻撃に寄与しています。


 
 A Flourish map

しかし、2021年第1四半期は、暗号通貨の世界では遠い昔の話です。この業界の時価総額は、その四半期に8000億ドルをわずかに下回る水準で始まりました（爆発的な成長を遂げ、2兆ドルに近づいて終了しました）。

では、1年後の2022年第1四半期と比較すると、この数字はどうでしょうか。暗号の時価総額は2.2兆ドルでこの四半期を迎えました（その後2.1兆ドルで終了し、実際には比較的安定していました – 血戦は第2四半期に始まりました）。2022年の時価総額は2021年の2.8倍であり、暗号市場はより大きく、より確立されているため、フィッシング攻撃の割合が昨年の2%から6.6%へと3倍以上増加したという事実の背景を説明するのに役立っています。


 
 A Flourish map

全業種を表示したグラフは以下のとおりで、暗号通貨が他の業種と比較してどのような位置づけにあるのか、最新の状況を示しています。


 
 A Flourish map

他業界と比較した動き

今回の調査では、決済業界を標的としたフィッシング攻撃が6.1%増加したという事実も明らかになりました。

これは、暗号の数字が伸びた背景として、この業界が決済と類似していないことから、暗号がフィッシング攻撃のターゲットになりつつあることを示唆しています。とはいえ、決済関連の攻撃がこれほど急激に増加したことは、暗号通貨の動きよりもはるかに衝撃的です。暗号通貨は、業界規模の拡大と規制がまだ追いついていないという事実を示す非常に現実的な理由を持っています。


 
 A Flourish map

業界の規模

しかし、暗号通貨の規模が今回の調査でいくつかの業界を上回っているため、この点を考慮する必要がある。市場の規模は明らかにフィッシング攻撃の頻度に影響を与える。

実際、SaaS/Webメール業界は20%の攻撃を受けながらも、推定2000億ドル以下の業界価値で暗号通貨に大きく及ばないという、かなり大きな問題を抱えている。ソーシャルメディアへの攻撃は、2000億ドルの価値がありながら、12.5%の攻撃で暗号化技術を凌駕しています（この数字は前年には20%を超えていました）。ペイメント業界も、暗号と比較して不利な状況であることがグラフから読み取れます。